あなたの現実と私の現実は同一ではない?
私達が認識している現実は、人によって微妙に違うのかもしれません。
急に何を言っているんだこいつはという感じですね笑
ちょっとへ~と思うことがあったので、書き記します。
「環世界」という言葉をご存じでしょうか。
ユクスキュルという生物学者が、それぞれの生物が外界を知覚する仕方と、知覚する範囲は異なっており、その生物が知覚する範囲だけがその生物にとっての”世界”になるという概念を提唱したそうです。
そして、その"世界"を「環世界」と呼んでいるそうです。
例えば、
マダニには眼がなく、全身に「光覚」があります。
この光覚を使って自分の近くを通る哺乳類の体温を感知→動物の皮膚から出る酪酸の匂いをキャッチ→動物にとりつき、触覚で皮膚を探して血液を吸うようです。
マダニにとっての環世界は、匂い、体温、接触刺激の3つだけなんですね。
動物の毛の色は感じない、色なんてそんな概念もない。
もしかしたら匂いも、酪酸以外の匂いは感知できないのかもしれないですよね。
ホットケーキの匂いがしていても、存在しないことになる。
なんて味気ない世界…
そんなシンプルな世界の中で、マダニは脈々と子孫を残しているのですね。
人間は環世界を広げていけるのではないか
人間の環世界は、きっと、もっと複雑ですよね。
まず外界を知覚する器官として五感があります。
五感で感知した情報が、脳に映し出されて目の前の現実が作り出されますよね。
さらに、これまでの知識や経験を掛け合わせて、目の前で起きたことの裏側、背景を想像することもできます。
また、多くの経験を通して、概念を抽出することもできます。
私は、同じ出来事でも自分の経験や知っている概念で、捉え方が変わると思っています。(知覚の仕方、範囲が変わる)
たくさんの概念や考え方を知っていた方が、
ある出来事が起きた原因について多くの可能性を考えることができるし、相手の気持ちを想像できるレパートリーが増えるし、背景を想像できるようになると思うのです。
同じ出来事に対して、多くのことを知覚できるということです。
つまり、色々な経験をすることや、さまざまな概念を知ることで、自分の環世界を広げていけるのではないでしょうか。
これって、自分で、自分の世界を広げていけるということではないでしょうか。
…すごくないですか?
人間ってすごい。
え、自分の力で世界を広げられるってすごくないですか!?
ちょっと言葉遊びみたいだけれど笑
と、新しい概念に感動した話でした。
興奮気味なうえ、説明が下手で申し訳ございませんでした。
明日も良い日になりますように。